経営情報システムの基礎知識【情報共有】【コミュニケーション】【企業インフラ】

元々、情報システムは、業務作業効率化が目的でしたが、その後、蓄積されていったデータの積極的な活用により、情報システム構築は、小規模な企業から大規模企業まで利用されるようになってきています。

経営戦略と情報システム

ところで情報システムとは何なのでしょう。情報システムとは、経営資源として経営情報を適切に保存、管理、流通するための仕組みのことです。

情報システムは、ハードウェアやネットワーク、ソフトウェアやこれらを稼働させる運用体制等を含んだものをいいます。パソコンやソフトウェアだけをいうというわけではないんですね。

早速経営情報システムについて見てみましょう。

経営情報システムとは

経営情報システムとは、企業組織のための情報システムの総称です。特に定義は定められていないのですが、情報を要素とし、経営管理の支援、事業支援を行うシステムの総合体のことと思ってもらえれば良いと思います。

経営情報学者のDavisによって、広義の解釈として以下のように解釈が与えられています。

経営情報システムとは、組織における運営、マネジメント、分析、および意思決定を支援するために情報を準備する統合的なユーザマシンシステムである。そのシステムは、コンピュータのハードウェアとソフトウェア、マニュアル、分析、計画、統制、意思決定のためのモデル、およびデータベースを用いる

経営情報学者G.B.Davisの広義の解釈

つまり、経営情報システムは、企業の運営や意思決定等を目的とした情報システムを全社的な視点から統合的に見たものということです。

情報システムは、以下のような歴史的な発展過程があります。

  • EDPS ※データ効率化(1950〜1960)
  • MIS ※経営管理情報提供構造的な意思決定支援(1960〜)
  • DSS ※半構造的な意思決定支援に有効な情報提供(1970〜)
  • SIS ※競争優位をねらい、経営戦略の実現(1980〜)
  • 情報ネットワーク戦略 ※戦略的アライアンス(1990〜)

情報システムは、基幹系システムと情報系システムに分けられています。

  • 基幹系システム ※業務処理などのミッションクリティカルな機能
  • 情報系システム ※業務効率、品質向上(MIS、DSS、EISなどが含まれる)

情報システムには、それぞれがもつ特性があります。

  • EDPS ※データ処理システム:業務レベルの事務処理の合理化、効率化が目的
  • MIS ※経営情報システム:経営者、管理者に対し、経営戦略上の意思決定をサポート
  • DSS ※意思決定支援システム:経営トップに対し、データ分析に基づく有効なデータの提供、戦略立案を支援する意思決定情報を提供することが目的
  • EIS ※経営者情報システム:経営者層を対象に意思決定支援情報を提供

戦略的情報システム

戦略的情報システムは、SIS(Strategic Information System)といわれ、情報技術を企業戦略のひとつとして活用し、企業が競争優位を確立できるよう戦略的に構築する情報システムのことです。SISは、特異性のあるサービス・製品の提供や、新規事業への適用を可能にするなど、経営戦略が情報システムそのものであるという考えのもとに構築されているのが特徴です。

SISの目的として、情報システム自体が他社と差別化する戦略そのものであり、競合状態にある市場から抜け出す役割を果たしていくことです。

たとえばこのようなシステムがSISに該当します。

  • 座席予約システム
  • POS分析システム
  • 配送会社の宅配システム

経営企画やマーケティング分析を目的とする情報システム

他にもいろいろありますが、経営企画やマーケティング分析を目的とする情報システムでDWHといったものがあります。

DWHは、経営企画やマーケティング分析を目的とした企業内外に存在するデータを時系列に集積する役割を果たすデータベースです。DWHは、データ・ウェアハウスの略で、そのウェアハウスとは、倉庫を意味し、期間業務や外部からのデータを時系列に集積した大規模なデータベースとして、情報検索や意思決定支援などの目的別にデータ蓄積されています。巨大なデータの倉庫のようなものです。

このDWHの活用として、膨大に蓄積されたデータベースをマーケティングに活用する手法をデータベース・マーケティングといいます。RFM分析(Recency※最新購買日、Frequency※累計購買回数、Monetary※累計購買金額)のような顧客データ分析手法が用いられます。

その他情報システムの関連情報

通信のネットワーク化が進んで、ネットワークを活用するグループウェア、EC、SNSなどが活用されるようになってきました。

企業の活動には、情報システムの存在が欠かせなくなってきました。しかし、適切に情報システムを管理、運用しなければコストが大きくなってしまうことがあるので注意が必要です。

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