企業として事業活動を行っていく際に、事業領域を決める必要があります。そのことを企業ドメインといいます。企業ドメインを決めることにより、的確な経営目標を定め、組織を有効に機能させることに繋がります。
事業領域を決めよう
事業領域のことをドメインといいます。ドメインというとWebサイトのURLのように〇〇〇〇.comというようなイメージが有るかと思いますが、今回は、そのドメインではなく、企業が事業活動を行っていく領域=事業領域のことです。
ドメインの設定にあたって、単に自社の製品やサービスを列挙して定義するのではなく、その製品やサービスの技術がもたらす機能から定義する必要があります。
ドメイン定義の3要素
ドメインを定義する要素として次の3つがあります。
ドメインを定義するには、
- だれに=顧客層
- 何を=顧客機能
- どのように=技術
を提供するか定義することを意味します。
自社ドメインを定義し、進むべき方向性を定めることで組織全体の意識を進むべき方向に集中させ、効果的な資源展開に結びつけることができます。また、競合他社のドメインと比較することにより、じしゃとの競争環境上の違いを把握することも可能になります。
当然、今後、環境変化により、ドメインを再定義する必要もあります。企業は、有効なドメインの定義が行われることによって成長、長期的存続が実現されることになります。
ドメインの設定にあたって、ドメインの広さにも留意しましょう。ドメインを広く定義してしまうと、経営活動が分散してしまい、方向がまとまらなくなる危険があります。逆に狭く定義しすぎると、活動が限定され顧客ニーズへの対応ができずに成長が妨げられることがあります。
まとめ
この事業領域を決めてスタートしても、実際は、あれもこれもと目先の報酬につられて色々手を出している方がいます。苦しい時期もあるでしょう。しかし、方向がまとまらず、なんのためにやっているのかわからなくなってきてしまいます。また狭すぎても思ったように売上も上がらないということもあり得るでしょう。
このようなことがないようにしっかりと事業計画含め、ドメインを定義しすすめていきましょう。行動力も大切ですが、やはり、計画は大切です。行動力があっても計画だったり学びが足りないと失敗になります。いくらしっかりと学んでいても行動できなければ意味がありません。
なお、バブル崩壊後のあと、企業の中には、選択と集中を掲げ、自社にふさわしいドメインの絞り込みとそこへの経営資源の重点投入で集中を図る企業が増加していきました。
自分は何者なのかをしっかりと決めてスタートしていきましょう。