割安株を買うという投資手法は、とても良い方法だと思います。
しかし、割安株を買うにしてもただ単にPBRの指標をみて買うには、罠にハマってしまうことがあるので注意が必要です。
PBR
割安株を買う際にPBRをみて投資される方が多いと思います。
PBRは、株価÷1株純資産で求められます。
PBR=株価÷1株純資産
そして、このPBRが1倍を下回ると割安と言われています。
これだけの指標で割安だと判断し、投資するのは、注意が必要です。
仮にPBRが0.2倍の企業をスクリーニングできたとして、これは、超割安のお宝株だと飛びついてしまうとはとても危険です。
割安株の罠
割安株の罠(バリュートラップ)にはまらないように注意しましょう。PBRだけを見て割安株の罠にはまらないように注意しましょう。
PBRが低いということは、
- ROEが低い
- PERが低い
- ROE、PER両方低い
のどれかになります。
ROEは、資本効率であり、経営指標です。基本的に経営方針や経営改革に取り組まないとPBRは低いままになります。このことから経営者が変わると改善されることがあります。
PERは、市場からの成長力に対する評価です。ですので、投資家に投資するだけの材料や環境の変化等がない限り、株価が突然回復することはないです。
そして、PBRについてですが、市場が実質資本が小さいことをみてPBRが1倍を下回っている場合も多いです。それは、そもそも割安ではないことになります。
その他の指標については、以下の記事も参考になるかもしれません。
PBRの真実
参考までにPBRのことをもう少しみておきましょう。PBRは、株価÷1株純資産ということで1倍を下回っていると割安です。
PBRでみて割安かどうかは、経営力なのか、市場の成長期待なのかを確認する必要があります。
PBR1倍割れがROE、PERどちらの要因であるかを見極めます。ROEは、資本効率なので外部環境影響は受けません。PERは、市場評価により企業に対する成長期待などで株価が上がります。
仮に2社を投資対象で比較した場合で、PBRが同じでPERが低くてもROEが高ければ、相場全体が戻れば回復期待できます。しかし、PERが高く、ROEが低い場合は、経営力がイマイチなので市場の成長期待は、過大評価の可能性があります。
もちろん、指標の数値によっても異なるのでしっかりと指標をチェックする必要はあると思います。成長期待のない企業を比較しても仕方ないということです。PBRを見るにしても、合わせて他の指標をチェックすることはとても大切ですね。
PBRだけの数値を見てバリュートラップにはまらないよう、PBRの真実を見抜けると株投資で勝てることも多くなるでしょう。