
事業を行うと人材戦略はとても重要です。人材で事業がうまくいくこともあれば、人材の選定を誤ることにより事業が大きく傾いてしまうことがあります。
人材を活かすためにリーダーシップも非常に重要です。
人材戦略
成功する組織は、人を大切にし、その才能を活かしています。では、どのようなことをすればよいのでしょうか。
経営者は、リーダーシップを持って以下の5つの人材戦略を行うと良いです。
詳しく見ていきましょう。
人材を集める
経営者は、事業を行う上で、いろいろな才能を持った人材を集めることになります。有能な人材を見つけ、才能を発揮してもらう事により会社を成長させていくことになります。
人材を集めるといっても、なかなか簡単ではありません。実際に求人を出したことがある経営者であればわかるかと思いますが、現在の競争社会において、優秀な人間を獲得するのはとても難しいでしょう。
では、どうすればよいのかというと、素質がある人間を見出し育てることです。この場合、成績評価や関連業務における経験ではなく、人物の誠実さや決断力、ストレスへの抵抗力といったものにフォーカスすると良いです。あとは、自社の人材システムで組織の理念を浸透させ適切な教育を行うことで有能な人材を育てるということになります。
素質はあるけど認めてもらえないという人材は、世の中に多く埋もれています。即戦力でなくとも素質と意欲を持った人を見つけ出し、活躍の場を与えるということは、リーダーの役割でもあるでしょう。そして人材育成の仕組み、制度をしっかりと確立していくことが大事ですね。
才能を見抜き、育てる
経営者であるリーダーは、組織の次世代を担う人材を育てていく義務があります。才能ある人物を見つけ、動機づけして活躍の機会を与え、能力を伸ばしていかなければいけません。
松下幸之助さんは、松下電器のことを「人を作る会社です。あわせて家電を作っています。」と語ったと言われています。才能ある人材を見出し、能力を伸ばしていくことは、それほど重要なことなのです。
人材発掘、育成ができない会社はいずれ行き詰まります。ビジネスにおいて、常に環境に応じて変化していく必要があるでしょう。そのためには、アイデア、行動力のある人材を見出し、育てることが必要になってきます。
そういっても、人の才能を適切に見抜き、評価することは簡単ではないです。見誤ったことによる失敗もあるでしょう。いろいろな視点から判断行っていく必要があります。
意欲を高める
人材を集めるだけではだめで、その人材にやる気を出してもらい、能力を発揮してもらう必要があります。経営者は、人材が最大限に才能を活かせるよう考えていく必要があります。
業務における貢献した場合など、心からのねぎらいの言葉をかけるなど、さらなる忠誠をしてもらえるように務める必要があるでしょう。
また、自分が間違った場合には、部下にも素直に謝ることができるでしょうか。謝るということは、上司にとってはなかなか難しいことです。人間であるからこそ、自分に問題があったとしても非を認めないこともあるでしょう。部下に心を開いて謝るということもリーダーとしての度量の広さなのかもしれません。
報酬などで報いることも重要ですが、それよりも日々の感謝の言葉、ねぎらいの言葉のようなものほうが、日頃の頑張りをしっかりと見て適切に評価承認されているということを伝えることが大切なのです。このことによりさらに認められ、感謝されたいという努力につながっていくのでしょう。こういった動機づけは、大きなコストも掛からずとても有効な方法です。
適切に評価する
仕事の中で部下は、上司がどう評価するかは、とても大きな関心ごとです。これにより今後の部下のやる気も変わってくるでしょう。
評価、賞罰を与えることにどのように対処すればよいかと悩んだり、失敗することもあるでしょう。とても難しいことだと思います。しかし、最終的にはリーダーの決断しかありません。経営者、リーダーにとってとても大切な役割です。
良い後継者選び
いまは、バリバリ現役で行動できていても、いつかは、自分の役目を譲らなければなりません。いつまでも自分がというわけにはいきません。それをうまくできるかどうかで組織の将来が左右されます。後継者がいないことでなくなっていく会社組織は多いのが現状です。
逆に誤った後継者選びを行うことにより、自らを破滅に追いやってしまうこともあるので注意が必要です。
最善の後継者に仕事を譲ることにより仕事を全うしたことになるでしょう。
まとめ
人材戦略では、人材を集め、才能を見抜き、育てます。そして意欲を高め、適切に評価し、会社を大きく成長させ、後継者に譲り、ようやく仕事を全うしたことになるでしょう。
この5つの人材戦略には、リーダーシップも重要です。今後事業を行い、人材戦略上で意識しておきたいですね。